浮世絵寄贈

国際的文化交流の中で、約40ヵ国の大統領や大臣、在日大使等へのインタビューを行い、お礼に浮世絵を寄贈しました。

浮世絵寄贈01   浮世絵寄贈06
トルコ大統領   イラク大使館
浮世絵寄贈04 浮世絵寄贈05
ルーマニア大使館 コンゴ民主共和国大使館 イスラエル大使館
浮世絵寄贈02 浮世絵寄贈03
モーリタニア大使館 タンザニア大使館 ブータン王国元首相
浮世絵寄贈08   浮世絵寄贈10
エジプト大使館   アフガニスタン大使館

錦絵(浮世絵)について

日本には江戸時代から世界に誇れる芸術があります。
陶器・沈金の漆器・錦絵(浮世絵)・染織・雅楽、能、歌舞伎などの伝統芸能。
その中でもっとも世界に影響を与えたのが当時錦絵と呼ばれた浮世絵でした。
江戸時代は、人口が百万人を超えた世界最大の都市にもかかわらず、高度なリサイクル社会であり
エコロジー社会だったことが明らかになっています。
諸外国の農民がまだ農奴だった時代、日本の農民は大変豊かでした。民の識字率は大変高く、貸し
本屋が繁盛しており教養も高かったのです。これが反映しているのが浮世絵であり、見立て・判じ
絵などの、風刺がきいたものが多数ありました。
この浮世絵が、ゴッホ、モネ、ピサロ、セザンヌ、ゴーギャン、ロートレック、ルノワール等の印象
派の巨匠達に大きな影響を与えたことは、皆様がご存知の通りです。この巨匠達への影響は、絵画へ
の影響にとどまらず、浮世絵から読み取れる、娼婦(花魁)への人間的扱いや、長屋に住む住人達の
"隣人が助け合う相互扶助社会"などの影響が大きかったと言えましょう。
これが現在の北欧を始めとした欧州の福祉社会の流れの礎を造ったとも言われています。
芸術は民族や文明に相互に影響を与えます。つまり最良のコミュニケーション手段の一つなのです。
浮世絵は私共でも手の届く価格故、良く用いますが、最良の芸術は人間相互にとって尊いものです。

錦絵01
ゴッホは、三枚続の内、右図と左図の二枚を持っていた。
光氏磯遊び其貮 三代歌川豊国 1858年 ゴッホNo.260
ビーナス以外の女性の肌を描くなどタブーとされていた 時代、海女が人前で半裸の姿で過ごす光景に、ゴッホも 驚いたでしょう。ゴッホは、海女を描いたもう一点の錦 絵(ゴッホNo.282)も持っていました。
左図の海女の海面下の部分は描かれておらず、右図の海 女は海中に潜っているのに描かれています。 当時の西洋人の描き方からすれば考えられない手法です。
この続きは「光氏磯遊び其参」としてモネ・コレクショ ン(モネNo.97)にあります。
錦絵02
ゴッホは、これと同じ図柄の三枚続を全て持っていた。
十二月の内 卯月 初時鳥 三代歌川豊国 1854年 ゴッホNo.238a
卯月(四月の異称)は、現在の5月頃にあたり初夏の候。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠まれているように、 ほととぎすが鳴き初鰹の季節、初夏の代名詞を取り上げ、 時鳥の初音と初鰹で、二つの初物が揃い縁起の良い図と なっています。当時高価な初鰹、おかみさんが刺身にしようと鰹をおろし、もう一人が酒樽から酒器に酒を注ごうとしており、窓の外には時鳥が飛んでいる。
ゴッホはこの図が気に入っていたらしく、他に右図が一枚欠落した同じ図柄をもう一点所有しています。